Antique Teacups Gallery 1.

Georgian

1700年代後期から1837年まで 

ジョージアン時代の茶器

No.149 コールポート窯 ペンブローク・トゥルートリオ(英1825年頃)

まるで蔓葉の先のように、くるんと巻いた複雑な形状のロウトハンドル。丁寧に金をあしらえた立体感のあるガドルーン装飾の口縁。エナメルで大きめに描かれた花絵が艶やかで印象的。

No.93 コールポート 真紅のペンブローク・トゥルートリオ(英1825年頃)

 深い真紅に、盛り上げて装飾されたレイズド・ゴールドの花。金彩装飾のフレームの窓絵には、今にも香りが漂ってきそうな…まるで本物の如く麗しい野花がふくよかに描かれています。


No.162 リッジウェイ/コールポート窯 藍彩のトリオ(英1824-1833)

紺地に美しいスクロール紋様が金彩で装飾されたトリオ。優しく波打つフルートのあるシェイプで、ソーサー、カップそれぞれに二つの窓絵が装飾されています。

多色多様の花のブーケが中心に描かれていますが、空白を上手に使って白磁の美しさを引き立てています。

No.95 リッジウェイ窯 レイズドゴールドのリーフ文様と華絵トゥルートリオ (英1830~1841年)

立体感のある金盛り技法で装飾された葉が、ソーサーに4箇所、各カップの内側3箇所配置され、全体的に優しい色合いながら、優雅で気品があります。

 

リッジウェイの絵付けはダイナミックな印象がありますが、この華絵もそれはもう鮮やかで、躍動感さえ感じます。磁胎はやや厚めで、重厚感があります。ロイヤルアームと王冠のバックスタンプも、下のお写真でご覧ください。


183. コールポート/ジョン・ローズ期 エンパイアシェイプ トゥルートリオ(英1820年代)

179. リッジウェイ 翡翠色のトゥルートリオ(1820~1830年頃)


No.G3 リッジウェイ窯 トゥルートリオ(英1820年頃)

NO.G2 リッジウェイ窯 トゥルートリオ(英1820年頃)


181. ニューホール窯 エナメル彩と金彩のティーボウル(1781-1835年)

ニューホール窯によるエナメル彩と金彩のみで装飾された高級ラインのティーボウルです。

植物を模したゴールドのガーランド、その間に装飾された水色の花はエナメルで少し盛り上がるように描かれ、赤い小玉がところどころに装飾されています。

 

205. ウースター窯トーマス&バー期/矢車草のトゥルートリオ(英1783~1792年)

シャンクト・フルーテッドと呼ばれる縦縞の凸模様を少しねじった当時の流行のシェイプ。鮮やかに発色するエナメルの塗料で矢車草が愛らしくハンドペイントされています。

 

英国の窯は超初期は中国や日本のオリエンタルな作品の画柄に影響を受けていましたが、その後は先に磁器製作を成功していたフランスなどの大陸の作品に影響を受けていきます。この茶器がつくられた時代のフランスといえば…マリーアントワネット王妃。彼女は薔薇はもちろんですが、矢車草など牧歌的な野の花を特に好んで食器の柄にも用いていました。200年以上前と言えば、本の中のお話しのようですが、これら器達は実際にその時代につくられたものです。


No.165 ニューホール窯 星の煌めきティーボール(英1781-1835)

数の百合を束ねたような金色の紋、その間には羽が舞うようなスクロール紋様。ドットで繋がれた金色のラインには金の玉が間に描かれ、宝石の首飾りや夜空に煌めく星々のようにも見えます。

そして中心に描かれた模様は、空に一際明るく輝く星のよう。上品で美しく、かつ魔法がかかったような不思議な雰囲気を持つティーボールです。

180. ピンクボーダーとコーンフラワーのティーボウル(英1800年頃)

可愛い矢車草の小花模様はエナメル彩で愛らしく描かれて、縁にはポンパドールピンクのエナメルが装飾されています。

 

素地には青い粒が全体的に混じっており、釉薬はブルーグリーン寄りで、どちらかというとマットな仕上がり。


<No.167>ウースター窯/紫のハートの花と金のリーフ ティーボウル(英1780-1800年)

この形状はTwisted Shanked Fluting(縦に打つ波が歪んでツイストしているという意味)と呼ばれ、当時はとても人気でした。紫の濃淡で分けた花びらがハート形となって縁を彩っています。

No.105トーマス&バー期のウースター窯 フライトの青い小花ティーボール&ソーサー(英1783~1792年)

トーマス・フライトのFlightがクリアにサインされた貴重な作品です。柄はフランスの作品に影響を受けて可愛らしく仕上げられています。


No.101 ウースター窯 紫紺(しこん)と茜色の花紋ティーボール(英1780-1800年)

Twisted Shanked Flutingとも呼ばれるこのシェイプは、縦に波打つ線がツイストするように造型されています。

 ニューホール窯のパターンブックの著者パトリシア・プリラー氏や、エクセターのオークショニア専属鑑定士にも相談したところ、光の透過性や素地の色や状態、成型の特徴からウースター(デイヴィス/フライト期)の作品であろうとご意見をいただきました。S型が連なった花紋は、ニューホールやダービーなども同様の色で同じ絵付けを施しており、人気の柄だったことが伺えます。

 

各フットの内側に「D」というイニシャルが手書きされていますが、この位置にあるものはメーカーズマークではなく、絵付けを施したアーティストのサインと考えられています。

No.G1 ファクトリーZ窯 ローズと金彩のティーボール(英1796-1800年)

イギリスで多くの研究がなされているも、詳細が不明なファクトリーZ。ハイブリッド・ハードペーストのさっぱりとした白い磁器に薄い釉薬、正確な造型、絵付けや金彩のクオリティも非常に高いのが特徴です。

 

このパターンは、ファクトリーZ窯の代表的なものの一つ。ゴールドの帯にピンクの薔薇が清廉とした佇まいのティーボウル。白い白磁が一層際立って見えます。

 

 


No.104 カゥフリー窯 金彩のティーボール (英1780年)

カゥフリー(Caughley窯)は1775年から1799年に存在した英国の窯で、その作品は現代では希少なものとなっています。この縦に波打つシェイプは当時人気を博し、1770年代頃から各窯で多く製作されました。

 

磁胎は、クリーム色の軟質磁器。ふんわりと花開いたようなティーボールのシルエットは優しく、また金彩のみの装飾はシンプルかつ気品があります。

No.102 ダービー窯 ティーボール&ソーサー(英1785年)

精錬された金彩師によって、蔓葉のスクロール紋様が完璧なまでに美しく描かれ、花は透明感のあるエナメルで少し盛り上がるように彩られています。

 

ソフトな縦縞のフルート装飾シェイプの磁器、透明の滑らかな釉薬。ダービー窯が英国王ジョージ3世(1760-1801)から与えられた「窯印に王冠を付す」栄誉-クラウンが描かれた窯印も、下の画像でご覧ください。

 


No.103 ウースター第一期 瑠璃と花のトゥルートリオ(英1765-1770年代)

<在庫1客あります>
イギリスで陶磁器の生産が始まり、まだ少なかったそれぞれの窯が試行錯誤しながら作品を生み出していた1700年代後期。初期ウースター窯(Dr.ウォール期/ディヴィス期)による、縦に波が打つヴァーティカル・フルーテッドシェイプのティーボールです。
・磁胎はソープストーンを含有したステアタイト磁器(軟質磁器の一種)
ソープストーンは目の詰まった滑らかな鉱物の一種で、これを含めたステアタイト磁器は、成型が容易で強度と耐熱性に優れていました。ウースター窯の創業者Dr.ウォールらはこの磁器の製法に注目し、ルンズ・ブリストル窯を買収してウースター窯を設立しました。
このステアタイト磁器の特徴は、少し緑グレーがかかった色で、光に透過させると若草色に見えます。
・バックスタンプ-全てのピースに手書きの染付けC(クレセント)マーク
・ペッギングの跡-初期のウースターの作品に見られるPegging(ペッギング)も確認できます。Peggingとは、余分な釉薬が流れ出るのを防ぐために用いられた手法で、焼成する前にカップやソーサーの裏底にある高台内側数ミリの部分に溜まった釉薬を、木の釘(Pegg)を用いて削ぎ落とすことです。
そのため、このような初期のウースターの作品には高台内側の数ミリの幅に釉薬が無かったり、非常に薄くなっていることが確認できます。

No.132 ジョージアン・ティーボール&ブレッドプレート トリオセット(英1780~1800年)

18世紀末の英国製ティーボールとソーサー、そしてプレートのセットです。

 

このプレートは、お茶のお供とされていたパンのための器です。

 

このシェイプとパターンは当時、複数の窯で製作されていたため窯元は明確ではありません。ニューホール窯の研究者であり「A partial reconstruction of the New Hall Pattern Book」の著者:パトリシア・プリラーさんからは、成型の特徴からウースター窯の作品だとご意見をいただいています。

 

素地はややグレーがかった暗めの色で、釉薬はグリーン/ブルー系の色味を帯び、ウースターのステアタイト磁器の特徴もありますが、やや磁胎が他の同時期のウースター窯の作品に比べて厚い気もします。

 

ペッキングの跡は、ティーボールの裏には確認できます。ソーサーの裏には部分的にペッキングの跡、プレートの裏にはペッキングが施されておらず、釉薬が溜まっています。

  

バックスタンプはありませんが、高台の内側にハンドペイントで「J」のイニシャルがあります。この場所にあるものは、アーティストのサインと考えられています。


スワンジー窯 ティーカップ&ソーサー(英1810年頃)

絵付け師としても名高いウィリアム・ビリングズレイが、セーヴル磁器のような高品質の磁器を目指してナントガウ窯を開くも資金繰りがうまくいかず、再び開窯したのがスウォンジー窯。ハッとするほど白く、艶やかな美しい軟質磁器の製作に成功してはいたものの、量産は難しく多くの品を残すことは叶いませんでした。

 

こちらは一見トリオのように重ねていますが、ソーサーが2枚というセットで入手しました。ダメージの無いカップだけでも、とても貴重です。

No.107 スポード4896カップ&ソーサー(英1825年頃)

ヴィクトリア&アルバート博物館も、同作品のティーセットを所有しています。

 

深い藍に浮かぶように描かれた金彩の花は盛り上がり、白磁の美しさも映えて完成度の高い作品。ブーケの絵付けは繊細に圧巻。小さな小さな花びらまで、美しく丁寧に描かれています。


No.G4 ロウストフト窯 ティーボウル&ソーサー(英1780年頃)

No.G5 コールポート窯 苺のティーボウル(英1796-1820)


No.97 スポード窯 ロンドンシェイプのトゥルートリオ(英1820年)

ティーボールからティーカップが主流になり始めた19世紀初期、趣向を凝らした様々なシェイプの作品が登場します。

中でも1812年頃に現れた、ツンと先端が突き出した独特のハンドルを持つロンドンシェイプはイギリス人からとても愛され、多くの窯が同シェイプの作品を生み出しました。

 

スポード窯のこのカップは、小さな点の集合で躍動感のあるリーフ文様が丁寧に手描きされ、その純度の高いゴールドが輝き、色とりどりの花のブーケは華やかで見ていて飽きません。

No.106 ニューホール窯 花と金彩のトゥルートリオ(英1820年頃)


ジョージアン・ティーキャディ(英1800年前後)

2種類の茶葉をそれぞれ保管するキャディの間に、オリジナルのガラスのミキシングボールが収められています。

 

通常オリジナルのミキシングボールが残っているキャディというのは、現代では本当に希少です。さらにこのキャディのように、鍵が残っていてしかも壊れていないのもまたしかり。

 

18世紀の茶器にご興味ある方は、アンティーク・シルバーのページのモートスプーンもご覧ください。