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427. サミュエル・オールコック/花絵のトゥルートリオ(英1838-1845)

427. サミュエル・オールコック/ダブグレーと花絵のトゥルートリオ(英1838-1845)

 

イギリスの名窯「サミュエル・オールコック」の、1838~1845年の間に製作された美しいトゥルートリオです。

同窯は、スタッフォードシャーで1828年の創業(1859年迄)後、当時の窯としてはミントンと並ぶほどの大きな磁器メーカーとして様々な磁器製品を生み出してきました。但し、その気品溢れる美しい絵付けやデザイン、そして滑らかで高品質の白磁は、同様にミュージアムレベルの品を製作していたロッキンガム窯やコールポートの品と認識されることが多かったため、「サミュエル・オールコック」という窯の名は前者に比べると一般的には知られていません。実際にオールコック窯のものだと鑑定されるようになったのは1900年代半ば以降で、幻の窯という印象さえあります。

 

同窯は、優秀な女性の絵付け師が多かったとも言われており、このお品もどこか女性らしいソフトで優しい色味が印象的です。中心には目が覚めるような鮮やかで美しい花絵が丁寧に描かれています。カップの内側の花絵の周りの金彩装飾には、花びらを模ったのでしょうか、小さな♡(ハート)がたくさん描かれており、とても可憐な意匠です。

 

背景色は、現代も英国人から愛されているダブグレーと呼ばれる温かみのある淡いグレー。そして同じくソフトなトーンのクリーム色の配色があります。縁は細かく、ひらひらとしたランダムなガドルーン装飾になっており、この口縁はサミュエル・オールコック独特の「メルティング・スノー」と呼ばれています。訳すと「溶けていく雪」、自然の情景を愛する美しい感性が垣間見えるネーミングと造形ですね。

 

このハンドルのシェイプは、ラスティック・ループ・ハンドルと呼ばれており、カップの縁より高く持ち上がって優雅さがあります。ひねりが加えられていて、どこか木の枝のような自然美もあります。カップはフットが高めで、口縁が広がるエレガントなシェイプ。白磁や釉薬は非常に滑らかで、白色もとても綺麗です。金彩もあってきらきらと輝いているようです。どこを取っても、ため息がもれる美しさですね。

 

<コンディション>

約200年前のお品というのに、欠け、ひび、貫入の無い素晴らしい保存状態です。それぞれの縁、ハンドルのトップ等、ソウサーの中心周りの金に僅かな擦れがありますので、お写真にてご確認ください。小傷もかなり少なく、使用感を全く感じさせない見事なコンディションです。オールコックのお品で、3ピース揃ったトゥルートリオで、更にそれぞれがここまで状態が良いものというは、本当に希少だと思います。

 

<サイズ>

ティーカップ:口径約9.5cm、高さ約5.5cm コーヒーカップ:口径約8cm、高さ約6.5cm ソウサー:直径約15cm、高さ約2.5cm

¥0

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