404. エトラスカンシェイプ/藍と薔薇ティーカップ(英1820年頃)
とても古いジョージアン時代のティーカップのご紹介です。
1815~1825年の約10年間、イギリスで流行したエトラスカンシェイプのティーカップ。当時の英国の様々な窯で同シェイプのカップは製作され、このシェイプにはアンギュラーハンドル/ヘアピンハンドルと呼ばれるストレートなラインの三角形を思わせるハンドルが組み合わされることが多いですが、こちらのカップは、フィギュア・セブンハンドルと呼ばれる滑らかな曲線に頂点がシャープに尖った形のハンドルが付けられています。
窯元は、コールポートと推測しておりますが、リッジウェイ、ヒックス&メイ、イェーツ、スポードなどの名窯も同シェイプにこのハンドルを組み合わせた作品を残しているため、一つの窯を特定するには至っていません。イギリス製アンティーク・ティーカップの有名な専門書「A Compendium Of British Cups By Michael Berthoud」にも、エトラスカンシェイプにフィギュアセブンハンドルを合わせたティーカップが複数掲載されていますが、その多くが「窯元不明」とされています。
金彩、花絵、藍の帯全て手描きで彩られた美しいお品です。ぷっくりと膨らんだピンクのローズがとても印象的です。
縁の帯として彩られた藍もそうですが、花絵は特に際立って厚みと艶があり、可憐で綺麗です。花のブーケの間に描かれた金彩は葡萄の葉と蔓のようですが、カップ内側の狭い部分にまで丁寧に施された絵に、どんな角度であろうと美しく仕上げる絵付け師の手腕が垣間見れます。
<コンディション>
約200年前のお品ですが、欠け、ひびの無い良い保存状態です。貫入が無いのがまた素晴らしいですね。目立たない程度ですが、白磁に不純物が混じっていたり、色(特に藍の点)がついている部分がありますので、お写真にてご確認ください。これは当時の磁器には、よくあることです。
ソウサーの特に見こみ周り(内側の円)の金彩に擦れがありますので、ご確認ください。ハンドルにも少し金の擦れがあります。他の部分の金は完璧ではありませんが、全体的に綺麗に残っています。
ソウサーに約5cmの傷があります。最後から2枚目のお写真にてご確認ください(青の円で囲みました)。
カップのハンドルの内側に表面的な浅い切れ目のような窯傷がありますが、浅さは1mm無い程度で殆ど目立ちません。
こちらも最後のお写真にてご確認ください。
状態を考慮し、お値段を少し下げて設定いたしました。
在庫は1客、サイズは紅茶に丁度良いサイズです。
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