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103 ウースター第一期 瑠璃と花のトゥルートリオ(英1765-1770年代)

イギリスで陶磁器の生産が始まり、まだ少なかったそれぞれの窯が試行錯誤しながら作品を生み出していた1700年代後期。初期ウースター窯(Dr.ウォール期/ディヴィス期)による、縦に波が打つヴァーティカル・フルーテッドシェイプのティーボールです。

 

 

・磁胎はソープストーンを含有したステアタイト磁器(軟質磁器の一種)

 

ソープストーンは目の詰まった滑らかな鉱物の一種で、これを含めたステアタイト磁器は、成型が容易で強度と耐熱性に優れていました。ウースター窯の創業者Dr.ウォールらはこの磁器の製法に注目し、ルンズ・ブリストル窯を買収してウースター窯を設立しました。

このステアタイト磁器の特徴は、少し緑グレーがかかった色で、光に透過させると若草色に見えます。

 

・バックスタンプ-全てのピースに手書きの染付けC(クレセント)マーク

 

・ペッギングの跡-初期のウースターの作品に見られるPegging(ペッギング)も確認できます。

Peggingとは、余分な釉薬が流れ出るのを防ぐために用いられた手法で、焼成する前にカップやソーサーの裏底にある高台内側数ミリの部分に溜まった釉薬を、木の釘(Pegg)を用いて削ぎ落とすことです。

そのため、このような初期のウースターの作品には高台内側の数ミリの幅に釉薬が無かったり、非常に薄くなっていることが確認できます。


103. ウースター第一期 瑠璃と花のトゥルートリオ(英1765-1770年代)

 

<コンディション>

 

奇跡的に、ティーカップ/コーヒーカップ/ソウサー揃って、欠け、ひび、貫入の無い見事なコンディションです。

同時代の三日月マークが刻印されたウースターのお品で、ダメージと貫入が無い3ピース揃ったトリオは非常に貴重です。

 

3ピースそれぞれに、藍や金の擦れがございます。この時代のものとしては、かなり綺麗に残っている方ですが、カップの縁の金彩や藍色の部分などに擦れがありますので、度合いをお写真にてご確認ください。

 

3ピースそれぞれに、小さな黒点や釉薬の塗り漏れなどがあります。特に両カップの底付近には「灰降り」と呼ばれる細かい黒点が多々ありますので、お写真にてご確認ください。灰降りはカップ下部のほうなので、幸いご使用の際や飾られる際には目立たない場所です。また、カップの内側やソウサーの表面にも粒の黒点がありますので、ご確認いただくようお願いいたします。こういった同時代独特の製造時由来の特徴は、英国では不良とはとらえられず、アンティークの景色や特徴として興味を持って味わうエッセンスの一つとしてとらえられています。現代の工場量産で製造される食器にはない工夫と手作りの風合いをお楽しみください。

 

¥67,000

¥55,000

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