354. リントン社／ピンクリボンとローズの21.5ｃｍプレート（英2010年頃）

非常に貴重なお品のご紹介です。このお皿はアンティークではなく、今世紀に入ってから英国屈指の高級ボーン・チャイナのメーカー、リントン社 Lynton FBC　（※紅茶のリントンズ社 Ringtonsとは違います）によって手作りされた美しいお品です。

リントン社の名は、量産はしていないのでご存じ無い方が多いかと思いますが、同社は英国王室はもとより、国家元首等を始めとするクライアントからの特注によって、ビスポークに高級食器を手作りしています。私自身がこれまで拝見してきたリントン社の作品達は、金、銀、プラチナを惜しみなく使用したレイズド装飾の豪華絢爛なものが多く、その迫力に圧倒されるものが殆どでした。イメージ的にもバッキンガム宮殿などのパレスにしっくりくるようなお品達です。

ただ今回幸運にも入手できたこのお品達は、上品に愛らしく彩られたリボンと薔薇のガーランドの意匠で、可憐な印象が素敵でした。とても珍しいお品です。高品質の白磁や装飾はさすがリントン、小さな水玉模様の金彩や盛り上がった画柄の縁どり、そして透明感のあるエナメル彩の美しい色合い。一目見て、そのクオリティの高さが伺えます。

同じ画柄のお皿が３枚ありますが、①のみ微妙に色が違います。小さいローズは３枚とも共通してピンクなのですが、①は大きいローズもピンク、②➂は大きいローズが白薔薇（クリーム色）です。②➂は全く同じです。この大きいローズの色以外は３枚とも全て同じです。

直径21.5ｃｍ

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