278. ロイヤルウースター/青い蜻蛉と華絵の飾り皿23cm(英1877)
ロイヤルウースターの珍しいお品です。高品質の白く滑らかなボーン・チャイナにフリーハンドで手描きされた青い蜻蛉、そして鮮やかな花々。左側にはピンクの花々が描かれていますが、もみじの葉の形にも見えますし、夕日に照らされて赤く反射したアイビーの葉のようにも見えます。和の風情を感じさせる構図と四季感のある蜻蛉、それに大輪のイングランドの薔薇が相まって不思議な雰囲気を纏った美しいお皿です。和室にも洋室にもしっくり似合うことでしょう。
また、縁を拡大してご覧になっていただくと、とても繊細な装飾を楽しんでいただけると思います。マットな艶を放つ純度の高い金彩の上に、朱色と緑のエナメルで厚く彩られた小さな花が縁全体を囲むように施されています。一つ一つ、極めて細い筆で装飾されていったのでしょう。少し角度をつけて見ると、高く盛り上がるようにエナメルが施され、立体的に仕上げられているのがわかります。
その内側には、ティファニーやフォートナム&メイソンよりも淡い色合いのオー・ド・ニルが彩られています。英国風に言うと明るめのダック・エッグ・ブルーとも表現できますが、水色とも緑とも言えないとても上品で綺麗なお色ですね。その内側にも繊細に金彩が施されています。
裏側をご覧になっていただくと、ヴィクトリア時代に使用されていたロイヤルウースターの窯印がプリントと刻印の両方あります。
黒でプリントされた窯印の下側にアルファベット「M」の文字がありますね。これは同窯の製作年を示すイヤーマークで、Mは1877年を示します。
<コンディション>
欠け、ひび、貫入の無いとても良いコンディションです。
全体的にとても良いコンディションですが、金彩や絵付けに少々の擦れがあります。蜻蛉の尾が端に向かって薄れているのは、わざとなのか経年によって薄れたものかはわかりません。また縁の金彩には色が暗くなっている部分や汚れが付いているように見える部分がありますが、それぞれが小さい範囲なので目立ちません。表面に細かいスクラッチ傷がありますが、これも目立つものはありません。それぞれお写真を拡大のうえ、ご確認ください。
細かいことを挙げましたが、約140年前のお品と思うとダメージの無い素晴らしいコンディションです。
直径23cm、在庫は1枚のみです。
¥26,800
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