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269. コールポート/総手描き華絵と金彩のトゥルートリオ(英1820年頃)

269. コールポート窯/総手描き華絵と金彩のトゥルートリオ(英1820年頃)

 

安定感のあるエンパイアシェイプで、ナントガウ窯風の美しい華絵と純度の高い金を惜しみなく使用した見事な金彩のトゥルートリオ(ティーカップ、コーヒーカップ、ソウサーから成る古い時代の3ピースセット)です。このカップは窯印はありませんが、英国製アンティークカップの有名な専門書「A Compendium Of British Cups By Michael Berthond]の104ページに、1820年頃に製作されたコールポート窯の作品として紹介されています。※パターン番号850も一致

 

発色の美しい、鮮やかながら透明感の高い高品質のエナメルを使用し、フリーハンドで生命感あふれる花々が力強く、かつ緻密に描かれています。このタイプのトゥルートリオだと、口径の狭いコーヒーカップの内側底には絵は描かれないことが多いのですが、驚くほど精密に、コーヒーカップの内側底にも見事な花絵が描かれています。まさに一線を画した匠の技と言えますね。

 

そしてコンピューターグラフィック並みの正確さと緻密さで装飾された素晴らしい金彩。その端々に巧みな筆跡が見られ、また外側の花も同じパターンのリピートですが、一つとして完全に同じ花はないことから、これが人の手によって描かれたものだと見てわかることができます。花絵を描いたアーティストとはまた別の、金彩のスペシャリストがこの美しいゴールドの装飾を仕上げています。

 

どの部分をとって見ても素晴らしいの一言に尽きますが、実際にお手にされた方は、この角度のあるカップの内側に描くというその技術を想像され、圧巻されることと思います。

 

<コンディション>

 

欠け、ひび無し、なにより素晴らしいのは、金彩や絵の擦れやハゲ、傷が殆どないことです。おそらく使用されることがほとんど無かったのでしょう。そして大切に保管されてきたのだと思います。ティースプーンでかき混ぜる際にできるカトラリーマークや傷も見当たりません。

 

下記の3点に関しましては、お写真を拡大の上、ご確認ください。

 

①ティーカップの足の部分にファイヤリングマークがあります。直径1mmか、それ未満の黒っぽい砂粒が複数並び、全体で約1cmの長さになり、釉薬の中に入り込んでいるという感じです。これは焼成時にできたものです(英国の当時の品によく見られます)。場所は正面やや右ですが、足の付け根の部分という位置と、カップの腹がふくらんだシェイプであることから、通常ご使用になる場合や、飾られる場合は見えにくい位置です。カップを持ち上げて足の部分をご覧になるともちろんよくわかります。お写真でご確認くださいね。

 

また、絵付けに紛れてわかりにくいですが、小さな黒点や茶点は他の部分にもいくつかあります。どれも小さいので気にならない程度ですが、全体をお写真でご確認ください。

 

②ティーカップの後ろ側(ハンドルを3時の方向にして、10~11時の方向)の外側に、金の飛びがいくつかあります。お写真でご確認ください。

 

➂ソウサーの約4分の1未満の範囲に貫入があります。完全に透明で中心付近に顕著ですが、このお品の美しさを損なうほどのものではないと判断し買い付けました。また、ソウサー裏側にも黒点や貫入があります。こちらもまた黒点と同様、アンティークの景色として愛でてくださる方にご購入いただけましたら幸いです。

 

この時代(1800年代前半)のカップで、金彩がここまで多く装飾されたデザインので、こんなに綺麗な保存状態で残っているものは本当に希です。使用されることが少なかったとしても、ハンドルやカップ外側の金彩が部分的に消えてしまっているのが普通です。もちろん粗探しをすると僅かに擦れている部分はありますが、全く気にならない程度で、この奇跡に心から感動しています。

 

ティーカップ:口径9.5cm×高さ5cm、コーヒーカップ:口径8m、高さ7cm、ソウサー:直径14.5cm

 

お値段は、ソウサーの貫入を考慮して少しお値下げしています。

¥97,000

¥83,000

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