227. リッジウェイ曇り空とローズのティーカップ(英1830-1855)
柔らかいニュアンスのあるグレーに美しい金彩と、ほんわりと優しい花絵が描かれたティーカップ。カップ口径が11cmと広く開いていて少し大ぶりですが、実際はペディスタル(脚)が高いためカップ全体の背が高くなっており、カップ自体は4.5cmと浅いです。そのため、紅茶が入る量は丁度良い容量になります。カップの背丈にバランス良く合うように、ソウサーも少し大きめ(直径15cm)で優雅に仕上げられています。
ロココ文化を取り入れた金彩のデザインは、スクロール紋様や格子が繊細に手描きされており、その美しい曲線に魅了されます。ふんわりと紅に染まった花絵のやさしさと温かさが非常に印象的です。ダイナミックで鮮やかな配色の絵付けが多いリッジウェイの作品としては珍しいと思われる方もいらっしゃると思いますが、リッジウェイでも時々このように極めて優しい雰囲気の作風のものがあります。
背面は紫の花、ソウサーとカップの内側は少しオリエンタルな印象のある花絵で、楽しめるポイントがいくつもあります。
マイセンスタイルのエントゥイステッド・ハンドルも優雅で、紅茶と共に心に余裕を与えてくれる茶器かと思います。
アンティーク・リッジウェイらしいロイヤルアームマークとクラウンのバックスタンプもご覧ください。
リッジウェイの作品は、マークの無いもの(パターン番号だけのもの)も多くあるので、このバックスタンプが付いているととても嬉しいです。
欠け、ひび、貫入の無い完品です。じっくり厳しく検品するとスクラッチがありますが目に止まる程のものはなく、お写真でご覧の通り、金彩も花絵も綺麗に残っており、美しい保存状態です。
カップ:口径11cm、ボール部の高さ4.5cm、フットを含めた高さ6cm/ソウサー直径15cm、高さ3cm
¥34,000
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