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222. ミントン透かし彫りプレート「デイジー」(英1877)

直径24.5cm、見事な透かし彫りのプレートです。

 

ミントンの高貴な透かし彫りプレートが憧れという方はたくさんいらっしゃると思いますが、こんな可愛くてハッピーな意匠は初めてという方も多いのではないでしょうか。

 

このお花は、ワイルド・デイジー、英国の野を白く染める可愛いデイジーです。丁度今の時期(春)、イングランドの野原はたくさんのデイジーが咲きます。真っ白なものが多いですが、よく見るとその中に、このお皿の花のように先がピンク色になっているものもたくさんあるのです。

 

イギリス人にとってデイジーは、可愛いだけでなくどこかノスタルジック、懐かしい思い出に郷愁を誘う花です。イギリス人の友人達にデイジーと言えば?と聞くと、皆口を揃えて「幸せな思い出。幼少時代にデイジーで冠むりや首飾りをよく作ったの。お母さんや友達と。」「学生時代、初めての恋で『好き、きらい、好き、きらい』と言いながら、花びらを1枚1枚取った甘い思い出。デイジー大好き。」なんて言葉が返ってきました。このお皿を見せると、皆「なんて素敵なの!」「こんな幸せな気持ちにさせてくれるアンティークは初めて見たわ。」と盛り上がりました。

 

下の写真は、ちょうど今日(2018年4月26日)、エクセターで撮ったもの。

あたたかい春の光を浴びて、愛らしいデイジー達が幸せそうに咲いていました。

 

 

お皿の話に戻りますが、さすが英国を代表する名窯の一つミントン窯、可愛い意匠だけには留まりません。全てフリーハンドの手描きで、躍動的にのびのびと絵付けされています。綺麗に発色したピンクは鮮やかなのに、どこまでも優しい。このお皿に絵付けを施したアーティストは、デイジーにどのような思い出があったのでしょう。

 

正確にナイフを入れた透かし彫り、縁の一つ一つの花は中央の黄色の部分が盛り上がるように仕上げられ、全体的に艶のある釉薬が塗られて潤っているようです。白磁は見事に白く、さすが当時「世界で最も美しいボーンチャイナ」とヴィクトリア女王に謳わせたミントンの磁器と感銘を受けずにはいられません。

 

アーティストの卓越したセンスと職人技が光る逸品で、さらに非常にレアなお品です。 

ご想像ください、このお皿に円形のホールケーキを置いたとき、ケーキ回りを彩るピンクのデイジー達がどんなに可愛いことか。


~年代について~

 

裏側をご覧になっていただくと、赤でパターン番号が書かれていますが、そのすぐ傍にYというアルファベットが太字で書かれています。これはミントンのマンスレターで8月という意味です。もう1枚には、YとSが書かれていますが、Sは9月という意味なので、8月から9月に渡って製作されたことが伺えます。

 

製作年代はと言うと、中央の刻印がカギを握っています。ダイヤモンドマークもあるので、その中の「年」を意味する左側のアルファベットを見ますと「P」ですね。(下の写真ではダイヤモンドマークは上下逆です。)Pは1877年です。

 

また「MINTONS」の刻印のすぐそばにあるイヤーサイファを見ますと、円の中に正方形があるマーク。これも1877年を意味します。

 

MINTONSというシンプルなスペルが直接磁器に刻まれる(プリントや手描きでなく)刻印は1873年から始まりましたが、このバージョンで「MINTON」ではなく最後にSが付いた「MINTONS」は、その中でも比較的最初の方だけです。それを思うとダイヤモンドマークとイヤーサイファから紐解いた1877年は間違いないでしょう。

 

1877年、このお皿が作られた年は、ヴィクトリア女王が「インド女帝」に即位、第一回ウィンブルドン選手権、エジソンが手回し蓄音機を演奏&完成、日本では西南戦争や学習院開業式があった年です。それから約140年、こんなデリケートな磁器が、二つの大戦を超えてこのように綺麗な状態で伝世され、今も見る人々を幸せにしている・・素晴らしいことですよね。

 

在庫は2枚あります。どちらも欠け、ひび、貫入の無い完品。非常に良い状態です。厳密なコンディション(金の擦れ、絵付けの擦れ等)もほぼ同じですが、2枚目のみ塗料の飛びのようなものがほんの少しあるので若干安くなっています。詳しくは下記それぞれのコンディションをご覧ください。



222-2 ミントン透かし彫りプレート「デイジー」約24cm(英1877)

 

欠け、ひび、貫入の無いとても良い状態です。

古いものですので表面に浅いスクラッチ傷がありますが、目立つものはありません。縁の金彩は非常に綺麗に残っています。内側の円の金彩には、少し擦れがあるのでお写真を拡大してご確認ください。

 

絵付けも綺麗に残っていますが、前文で述べた金彩周りの緑の葉に、いくつか表面が剥げて白い部分が見えている部分があります。こちらもお写真でご確認くださいね。

 

どれも細かいもので、かなり厳密に挙げましたが、このお品の美しさを損なう程のものは一つもありません。製作年代からしても、非常に優秀な状態で実際手に取られた際には感動されることと思います。

 

上記までは、もう一枚のお皿(222-1)と同じですが、このお皿は透かし彫りの付近と裏側に赤茶色の塗料が付いています。そのため、少し安くしてあります。気にならない程度ですが、最後2枚のお写真でご確認ください。

¥47,000

  • 在庫切れ

222-1 ミントン/透かし彫りプレート「デイジー」約24cm(英1877年)

 

欠け、ひび、貫入の無いとても良い状態です。

古いものですので表面に浅いスクラッチ傷がありますが、目立つものはありません。縁の金彩は非常に綺麗に残っています。内側の円の金彩には、少し擦れがあるのでお写真を拡大してご確認ください。

 

絵付けも綺麗に残っていますが、前文で述べた金彩周りの緑の葉に、いくつか表面が剥げて白い部分が見えている部分があります。こちらもお写真でご確認くださいね。

 

どれも細かいもので、かなり厳密に挙げましたが、このお品の美しさを損なう程のものは一つもありません。製作年代からしても、非常に優秀な状態で実際手に取られた際にはご感動されることと思います。

¥49,000

  • 在庫切れ