イングランドローズのトリオ

古い時代のもので、バックスタンプはありませんが以前同じカップでデュオ(カップ&ソーサーのみ)を買い付けた時、ディーラーからスポード&コープランドの品と知らされたことがあります(6客中、1客に刻印があったとのことで/6客セットで1客にのみ刻印があるのは、ヴィクトリア期以前ではよくあることです)。

 

グロゥブナー、コールポート、リッジウェイ、ダヴェンポートなどの窯も同様の作品を製作しており、大輪のハンドペイントの薔薇が当時とても人気だったことがうかがわれます。どの窯であったとしても、この一流の絵付けとクオリティの高い磁胎から英国の名窯のものであると確信しています。

 

筆跡を拝見すると、その力強さと繊細さの両方に圧倒されます。腕の良い熟練したアーティストが1枚1枚の花弁に心をこめて描いたのだと思うと、それが長い年月を経てこんな美しい状態で伝世されていることに感動します。

 

欠け、ひび、貫入の無い奇跡のようなコンディションです。金の擦れがそれぞれのピースの縁に少しありますが、気にならない程度です。しっかり入るティーカップサイズ。