パメラおばさんと春の花

皆さん、こんにちは。

 

子供達を小さな村の保育園に送った帰り道、ご近所さんのパメラおばさんに「(日本から)ただいま」の挨拶に立ち寄ろうと思いました。

 

携帯メールで、今から行っても大丈夫か尋ねてみると、「ちょうど犬の散歩から帰ってきたところ。今朝は寒いから、暖炉に火を入れておくわね。」とのお返事。 

 

パメラおばさんは、今年81歳。携帯メールもパソコンメールも使いこなすおばあちゃんです。

保育園の裏の丘を下り、馬のタラゴンとリコリッシュが住む野原の小道を行き、石畳の坂を下りていくと…ほら、パメラおばさんちが見えてきた。

 

4年半前、私達がデヴォンのこの小さな村に居を構えた時、一番最初にご自宅のお茶に誘ってくれたのが、パメラおばさんでした。

 

出会いは、私が生まれて2ヶ月にもならないオリをベビーカーに乗せて散歩している時のこと。

 

迷子になっている犬を保護したんです。そこを犬の散歩をしながら通りがかったパメラおばさんが、「あ、この犬はあの角のジャクソン家のスージーだわ!」と言って、飼い主さんに電話をかけてくれ、無事ワンちゃんはお家に帰っていったのですが、彼女とはそこからの仲。

 

とってもイングリッシュなおばあちゃんだけど、過去にはアフリカの貧しい国などに長期滞在して教師育成をされていた経験があり、またご親類が日本に住んでいらっしゃることもあって、国際的センスや各国の文化の知識が豊富。

 

現在は複数の小学校で聖書の読み聞かせをされ、教会での司祭もされ、イングランド国教会や歴史についても博識な方なんです。

 

 

それにまめにパンやお菓子を焼くことを楽しみ、大きな庭もいつも綺麗に手入れされていて(去年はこの村でベストガーデン賞受賞!)、色んな部分で尊敬する女性です。そして、何でも話せて相談できる、私のおばあちゃん的存在です!

 

 

 さぁ、到着しました!

 

初めての時だけ、正面の玄関からお邪魔したんです。ヒロリッチツアーでご招待したお客様にも、パメラおばさんは「初めての時だけ、正面の玄関からね…でも2回目からは、裏口のドアをノックしてね」と。

この石造りのコテージ、オリジナルは17世紀に建てられたもの。

 

広いキッチンには、フレンチドア越しに庭を眺めるロッキングチェア。

 

ここから朝の光がたっぷり入ります。

 

パメラおばさんのお家は、なかなか見事な調和があります。

 

「家具も小物も、できるだけこの家が建てられたときのものを集めているの。私、古い物が好きなのよ。」

 

つまり、17世紀の建物に調和させるよう、家の中も17世紀のもので揃えるよう勤めてらっしゃるんです。

 

でも1600年代の家具はさすがに難しい。だからそれに近いもので…ということで、この手前に写っているテーブルは1700~1750年代のものだそう。私が取り扱っている陶磁器よりさらに100年も200年も古いものが、パメラおばさんちにはたくさん!

「さあさ、ケトルを沸かしましょうか。寒かったでしょ、あたたかいお茶を飲みましょう。」

 

2階と3階は合わせて5部屋とバスルーム、

 

1階は大きなキッチンとダイニング、それと別でフォーマルなダイニング、シッティングルームに、収納部屋…、

 

大きなお家だけど、いつもこのシンク前の窓辺のようにサッパリ綺麗。

 

 

後ろの壁にくっついている6つの黒い鳥は、最愛の旦那様が戦争の後、ドイツから持ち返ってこられたもの。

 

パメラおばさんのお家には、いたるところにその旦那様の写真が貼られています。

 

「こうすると、彼がそばにいるような気持ちになれるの。私本当に、彼を愛しているのよ。」と、いつも話してくれます。

 

そんなパメラおばさんが私はとても好きです。

 

さて、テーブルの上のティーポットとシュガーコンテナー。おもしろくないですか?銀のカバーに覆われているんです!

 

これならティーコージー要らずで、ティーポットを温かくキープすることができますね。でもパメラおばさん、ご自身の手編みのティーコージーも可愛いのをお持ちなんですよ☆


お茶を運んで、さぁさシッティングルームへ。

 

 

あ、あったかい…。

 

こうこうと暖炉の火が燃えています。

 

今朝は吐く息も真っ白で、まだ霜も残っていたので、本当にあたたまります…。

 

ソファにかけると、早速パメラおばさんが「さぁ、日本での講習会の話を聞かせて!」と笑顔。

 

日本のこと、出会った皆さんのこと、7月にヒロリッチツアーでここに来られるお客様とお会いしたこと…たくさん話しました。

 

 

ヴィクトリア時代後期の紅茶占いの資料の話をしたとき、

 

「あら、興味深いわ。ほら、今ヒロミがお茶を置いてるテーブルをごらん。ジプシーテーブルって呼ばれているのよ。」

 

 

 

このジプシーテーブル、1865年につくられたもので、占い師が路上で水晶占いをするために利用していたものだそう。

 

なんでも水晶占いは当時非合法、または路上での水晶占いか占いが非合法とかで(この辺不明です)、

 

路上で水晶占いをしているときに誰かが通報して警察が来たら、

 

すぐに脚の中心にある球体からそれぞれの脚をねじってはずし、バラバラにして鞄などに詰めて隠したり、逃げることができた…という話をしてくれました。

 

 

テーブルに張られたタペストリーは、後に張り替えられたもので本体よりは新しいもの。

 

本体の木材はウォルナット。

ソリッドです!

 

 

パメラおばさんのヴィンテージ & アンティーク・フェーブのコレクションも見事です。

 

お茶を飲み終わったら、お庭の春の花を見せていただきに外へ…。

 

 

 

 

西洋水仙の黄色、イギリスの春を思わせる景色です。

スノードロップも、今とても見ごろ…。

 

今年は暖冬だったせいもあり、いつもより早く咲く花が多いです。

日も少しずつ長くなってきて、18時になっても外で小鳥が綺麗な声で鳴いているのを聞くと、春が来たなぁって思う今日この頃。

お庭でしばしおしゃべりをした後、お茶のお礼を言って帰りました。家まで徒歩2分。日が昇ってきたので、お洗濯です。

終わり。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

 

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コメント: 2
  • #1

    Hiromi (火曜日, 01 3月 2016 21:28)

    ため息が出るくらい素敵な一日の始まり~
    自然の春の息吹を感じながらご近所の素敵なパメラおばさまとの交流~
    日本では感じることのできない心豊かな時の流れを感じられてとても幸せな気持ちになりました。
    素敵な時間ですね~早くイギリスに行きたくなりました。
    これからも豊かな英国の生活のブログ楽しみにしています。

  • #2

    ヒロマィ&リッチ (月曜日, 04 4月 2016 07:19)

    ひろみさん、コメントありがとうございます。
    2週間ぶりにデヴォンに戻ってきたら、みなの顔がとても久しぶりで懐かしく(たった2週間だったけれど)嬉しかったです。

    いつか遊びにいらしてくださいね。
    いつもありがとうございます!