新緑の湖水地方で過ごした8日間 (後編)

皆さん、こんにちは!

前回からの続き、湖水地方での休暇の後半を綴ります。

 

青い空、青い湖。

雄大な景色はまだまだ続きます。

 (前回の続きより)~翌日、義父と義妹を見送りついでに、ウィンダミアへ。

 

写真は「ビアトリクス・ポターの世界」のショップ。

 

ここのアトラクションは、ピーターラビットの物語に出てくるキャラクター達の模型があり、3次元的に絵本の世界を楽しめるようになっています。

 

お子様向けですが、各キャラクターの愛らしさは抜群。


また、ピーターラビットのファンの方や作者ビアトリクス・ポターゆかりの地を訪ねられたい方は、このウィンダミアからほど近い小さな村にあるヒルトップ(現在はナショナルトラストのファームハウスで公開されています。)が一番おすすめです。

 

ヒルトップは、ビアトリクスさんが購入した不動産のひとつです。お家の中には彼女のお気に入りの品々や、絵本の挿絵に登場する場所なども見つけることができます。(下の写真は全然関係ありません。)

ウィンダミアの湖の前で記念写真。ずっと仕事で忙しくしている義父は、リッチがまだ10歳にならない頃に離婚して以来、独り身で仕事一筋。そんな彼が夏の休暇をとって旅行をしたのは、なんと5年ぶり!しかもその5年前の旅行は、私たちの結婚式で日本へ来たときでした。

 

義父は、今回の休暇を半分一緒に過ごして、別れ際には「本当に良い時を過ごした。ありがとう。」と少し目を潤ませていました。その夜はリッチと、来年も旅行に行くときは、義父を誘おうと話しました。

さて、大人4人だったので子供たちの世話も楽だった休暇前半は終焉を迎えます。


腕白二人を連れて、どうしようか。まずは水族館へ。

 

オシュ坊(1歳半)が予想以上に、海の生き物に夢中になりました。「ふぃしゅ。ふぃしゅ。」と言いながら、動く魚を指で追いかけます。

 

海がめを見た瞬間には、腰を落として指を差し、「たーーーーとぉーーーー!!!!」と叫びました。久しぶりに見るTurtleに大興奮です。

 

そんなちびっ子達をハッピーに保つため、次は併設の機関車へ!

湖畔を走ります。


 

車中。


オリのきりり目とは対照的に、たれ目のオシュ坊は一見温厚そうですが、

袋の中の小さな一粒のビスケットを失敬すると、思いのほか怒ってきます。

 

「まいん!!まいん!!」

 

オシュ坊のこの「まいん。」(mine,僕の)は、最近オリと何かを取り合いして喧嘩をするときに、彼を脅すかのように「んまいぃん…!!」と凄くドスのきいた声で言うようになってきました。

 

1歳なりにも、食べ物を獲得するのに工夫をこらすものなんですね。

 

ちなみにその「んまいぃん…!!」には、オリも( ;°o°)ビクッ!として一瞬たじろぎ、最近オシュ坊が勝つこともしばしば。ドスヴォイス効果が目に見えています。 




私たちクタクタになって帰ってきても、オリ&オシュはまだまだ元気。

 

このエネルギーはどこから!?

 


 そんなわけで、翌日の午前も別の蒸気機関車に乗ることに。

 

今度は湖水地方の奥地、西の海岸線から程近いエクスデール鉄道です。私たちが滞在している場所のすぐ近く、ワスデール渓谷の谷間を抜ける40分の旅。

 

半分以上がまるで遊園地のようにオープンになっているのが特徴で、天気の良い日は爽やかに風をきって最高に気持ちがいいのです。

 

白い煙が煙突からもくもく吐き出され、汽笛が鳴ると、野原を突っ切り、羊の群れに手を振り、木々の間を駆け抜けます。

 目に入る全てのものは、「のどか」その一言に尽きます。


終点までの全7つの駅では、お城やガーデンなど色んな見所があるので1日では全てを満喫できないぐらいです。私たちは、終点の駅にあったカフェでスコーンやお茶買い、水車小屋まで川沿いを散歩しました。

 帰りは、前の車両へ。こちらはちゃんと部屋になっています。後ろに乗っていた小さい男の子が「Hello!」と顔を出して、オスカーと友達になりました。

午後は、バターミアの湖へ。

こちらもどちらかというと小さめの湖で、観光地っぽさは無く自然のままの美しさを楽しめます。


これらの写真は、デヴォンに住む友達らも「どこに行ってきたの!?ニュージーランド?」と驚いていました。湖水地方というと、やはり東の大きい街や湖泊まりの旅行が多く、この辺りまで来ずに帰ってしまうということも多いようです。

 オリが一眼レフデビューした日の1枚。(下の写真)

 こんな壮大な大地をまるで貸しきっているかのような贅沢。

美しい自然を護り、そのありのままの姿で残してくれたビアトリクス・ポターさんやナショナルトラスト創設者の方達の成したことはかけがえのないことだと、本を読むよりもずっと実感がわきました。

 

そしてまたこの自然が未来へ受け継がれるよう、私達の世代も同じように護っていかないと…と、改めて自然がそのままの姿であることの尊さについて考えさせられました。


ハイキングで、雄大な景色を堪能した後は湖畔で一休み。

リッチと二人で野原に腰をおろし、二人が水辺で遊ぶのを見守りました。

少し傾いてきた夕方の光が、静かに波打つ水面をきらきらと輝かせます。

木の枝を広い、土を掘ってみる。水草を見つけて木の枝で採ってみる。

新しい発見があるたび、兄弟の名を呼ぶ。

小さい兄弟たちは、幼い日の思い出も夢もこうして分かち合っていくのかな。

 大きくなるたび、少しずつ私達から離れていく二人。大変な時期はあっという間と皆が言うけれど、時に泣きたいときもある。


それでも今私達がしていることは、ただその日その日の「子育て」ではなく、いつしか彼らが大きくなり孤独の時や心つまずく時があった時に、自分は一人じゃないと強く信じられるような心の土台を築いてあげているんだ…と、思いました。


こうして一呼吸してみることで、色んなことが少し広い視野で見えるようになってきました。

細波の音に混じって聞こえてくる笑い声。

振り返ったオスカーに幼き日の自分を見ました。

 

毎日一緒に遊んでいた姉。喧嘩するといつも「近寄ると喧嘩ばっかりして!」と怒りながらも間に入ってくれた母。


大人になっても心許せる親友のように、仲のいい兄弟でありますように。

 

 

そんなことに想いを馳せ、願っている私の横で、リッチはサッカーの試合の結果を心配していました。あとウィンブルドンの結果も。

 

翌日、湖水地方最終日はEnnerdale湖へ。

 午後は、通りすがりのおじさんから「海の街White Heavenに美味しくて有名なフィッシュ&チップス店がある。」と聞いたリッチの希望で、ランチが決定。西へ真っ直ぐ!ホワイトヘヴンのハーバーまでやってきました。

 

透き通るような青が美しい空、何を食べても美味しい気がします。

さらにそこから車で10分、ビーチが綺麗なSt.Beeという街へ。 「白い天国」とか「聖なるミツバチ」とか、町の名前が素敵ですよね。


コテージで夕食をとり、就寝前にはスカフェル・パイク(イングランド最高峰)とウェストウォーター湖に最後のお別れに来ました。ここから始まった8日間の休暇もあっという間。

 

静かです。本当に、静かな場所…。湖水地方というこの土地を愛したひと達の魂がここにたくさん眠っている、そんな印象を受けました。


この後、コッツォルズへ寄り道をし、私達の夏の休暇は終わります。

またその時のことは、番外編で!

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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コメント: 6
  • #1

    かよこ (金曜日, 31 7月 2015 10:47)

    ありがとう。ほんとうにありがとう。文字を追って心は旅をしました。所々に鏤められた温かい想いに泣きそうになりながら読み終え、清らかな気持ちになりましたよ。
    「ん~まいん!」の声が聞こえ、オリくんのピクンとするお顔も見えて笑ってしまいます。ひろまぃさんの、お義父様に向ける優しさに傍の私の心も洗われました。
    子どもは、小さくてもいろんなこと見て、感じていますから、両親と同様にお祖父様を大切に思っていることでしょう。
    よい旅でした。ほんとうに・・・お届けくださってありがとう。

  • #2

    尚美 (金曜日, 31 7月 2015 13:24)

    ドスヴォイス・・・に笑ってしまいました!オシュ君、本当におとなしそうに見えるんですけどね(*^-^*)。いつも微笑ましいエピソードを有難うございます。自分の昔の子育てを思い出しました。
    ピーターラビットの世界も素敵ですね。一度、行ってみたいです。子育てがひと段落したら是非(^^)/。

  • #3

    Ayaka (土曜日, 01 8月 2015 01:31)

    ご無沙汰しております。
    とっても久しぶりにHPへ遊びにきました♪

    バカンス、いいですね~。
    とっても贅沢な旅!
    毎日時間に追われて暮らしているのが嫌になります。
    こんな旅、いつかしてみたい!!
    現実ではまで無理なので、ヒロマィさんの素敵なお写真と文章で
    行った気分にさせていただきました♡

    少し見ないうちに、オリがすっかりお兄ちゃんのお顔になっているではないですか!

    そして、10月の懇親会、満席なんですね。。。
    残念。。。
    ぜひ1度お会いできる機会が欲しいです!

  • #4

    H.WILK (土曜日, 24 10月 2015 07:31)

    かよこさま

    あたたかいご感想をありがとうございます。
    良い旅でした…^^

    義理の父は、イギリスのファミリーの中でも一番話せる人で、リッチと喧嘩(滅多にないけれど)したときも、真っ先に行くのは義父さんのもとなんです。リッチと変わらず私を一家族として誰よりもあたたかく接してくれて本当に素敵な義父さんなんですよ。やはり子供達も「じーじ」と呼んで、とても慕っています!

  • #5

    H.WILK (土曜日, 24 10月 2015 07:33)

    尚美さま

    ドスヴォイス…オスカーの声って、オペラ歌手のアルトのようにおなかの底から出ることが多くて、なにかとダイナミックなんですよ。
    それにさらにドスを聞かせてオリを一歩下がらすことを考えた一歳児…おそるべしです。笑

    ピーターラビットの世界、尚美さんと同じくお嬢様もきっと気に入られることと思います。いつかご家族で…^^

  • #6

    H.WILK (土曜日, 24 10月 2015 07:37)

    Ayakaさん

    お久しぶりです!懇親会は残念でしたが、またいつかお会いできることと思います。その日を楽しみにしておりますね。

    おかげさまで、オリはすっかりお兄ちゃんになってきましたよ!
    オスカーのおむつチェックとか、もっぱらオリの仕事です。

    相変わらず多忙な日々を送っていらっしゃることと思います。
    これからどんどん寒くなってくると思いますが、お体ご自愛くださいね。