2015年

7月

13日

新緑の湖水地方で過ごした8日間(前編)

皆さん、こんにちは!

最後のブログがまさかの去年のクリスマス(!)ということに気づき、もう少し頻繁に更新したいと改めて思ったヒロマィです。

 

7月最初の1週間、今年の休暇をイングランド北西部に位置する湖水地方で過ごしてきました。私達の住むイングランド南西部のデヴォンからは、車で約6~9時間のドライブです。

 

一番最初に車を降りた街は、Kendal(ケンダル)。

 

湖水地方の玄関口の一つとなる街です。

 

 たっぷり水をたたえたケント川にかかる石橋を渡ると、湖の国にやってきたんだなと実感しました。

 

デヴォンは茅葺屋根のお家、コッツォルズは蜂蜜色の石造りのお家が有名ですが、どうやらこちらのの伝統的なお家は、ダークグレーの石造りのようです。

 

有名な老舗チョコレートショップ&カフェ「1967チョコレートハウス」でチョコを買いました。もちろんそのお店もダークグレーの石造りの建物でしたよ。

 

さてここからさらに1時間半、奥へ奥へ、西にむかいます。

 

ピーターラビットの生まれ故郷(の近く)として有名なウィンダミアを横切ると、いよいよ湖や山の景色が現れました。

湖水地方は、約2300k㎡の広さ。東京都が約2190k㎡なので、ちょうど同じぐらい。

その風光明媚な地形は、氷河によって削られてできた多くの渓谷に大小様々な湖があり、標高500~900mの山々が連なる姿はまた美しく、ほとんどのエリアが国立公園に指定されています。

 

オスカーが、車窓から羊や牛さんに手を振りました。デヴォンと同じと思いきや、羊の種類が違うんです!

こちらの羊さんたちは、湖水地方にしかいないハードウィック種の羊。この地方のシンボルとも言える独特の羊。

 

イギリス1タフなこのハードウィックシープ達の毛は、極寒の中でも体を守る密集した剛毛に覆われ(生まれた時は真っ黒!)、雨が多い山間部でも早く毛が乾くとのこと。

 

そんな特性を生かして、この羊毛は自然素材の断熱材やカーペットなどに使用されるのだとか。


ケンダルが、中世に羊毛製品の生産で栄えた街だという事実に納得がいきます。

この羊に関してもうひとつエピソードを。

 

ピーターラビットの作者であるビアトリクス・ポターは物語を書く傍ら、この湖水地方で農業のビジネスでも成功し、地主として認められることになりました。

 

それもこの種の羊を愛し守るために飼育し(彼女の農場の羊はほぼ毎年賞を取り、彼女自身ハードウィックシープの会の会長に任命されました)、

 

同時に湖水地方の景観、美しい自然そのものを開発業者達から守る運動をナショナルトラストと共に行い、実際にはナショナルトラストの前身である「湖水地方防衛協会」の時から協力者として関わっていたことを、今回の旅行中に読んでいた本で知りました。

それまでは、私の中のこの休暇のタイトルは「ピーターラビットの生まれ故郷への旅」だったのですが、伝記を読み進めるほど「ビアトリクス・ポターという女性が愛した湖水地方」というテーマへと変わっていき、彼女の生き方に思いを馳せ、美しい景色はさらに情緒深いものへと変わっていったのです。

 

さぁ、家を出て約10時間!リッチ、ドライブお疲れ様!

深く静かなワスデール渓谷の中、やっと予約していたコテージに到着です。

滞在したのは新緑に囲まれたファームハウス、古い農家の建物です。


現在は4つのコテージに改造され、7泊以上の滞在で借りることができます。

私達4人は下の写真のコテージに泊まり、最初の3泊だけ一緒に来てくれた義父と義妹ステッフは、後ろ側の建物にあるコテージに泊まりました。

 

コテージの脇に流れる清流に沿って歩いていくと、昔ながらのパブがちょこんと1軒建っていました。

 

そのパブで、夕食後の記念写真です。

 

 

さて、滞在1日目!

 



コテージから車で10分、イングランドで一番深い湖「ワストウォーター(Wast Water)」にやってきました。直径約5km、深さは約800m。

 

他の大きい湖へ行くと、まわりにお土産屋さんやボート乗り場などがあり、アジアなど諸外国からの観光客でとても賑わっています。

 

小さい湖に来ると、こんなふうに静かで自然のままの景観を楽しめます。

ここ一帯もナショナルトラストによって守られ、キャンプなども禁じられていました。

 この湖、実はある人気番組で、視聴者から「お国自慢の最も美しい場所」として選ばれ「イギリス人お気に入りの眺め賞」を受賞したらしいです。

 

それでも街からずいぶん離れているためか観光客は少なく、ここでお会いした方たちはトレッキングや自然散策を楽しむイギリス人のご家族やカップル2,3組だけでした。

 

一番奥に見えている山がイングランドで一番高い山「スカフェル・パイク」978mです。

大自然の中に、ぽつんぽつんと古い農家があるのが印象的で、ピーターラビットの世界を彷彿とさせます。

 

 まったく予定していなかったものの、山を見ると登りたくなるのが人間の性。

 

アウトドアな義妹はもちろん、リッチもオスカーをベビーカーに乗せて、山に向かってスタスタスタ。

 

「それは良いアイデアではない」と、ちらっと止めてみるも「大丈夫、大丈夫。」と言いながら、突き進むリッチ。

 

道が険しくなってくると脇にベビーカーを置いて、今度はオスカーをかついで登り始めました。


 

 登れば登るほど、景色は雄雄しく美しくなっていくので、止められません。

 

頂上まで行きたいリッチと、眠ってしまい、さらに重さを増すオシュ坊。

 

 上に行くほど、風もどんどん強くなり、気温も下がります。

 


そしてやっぱり、私がオスカーをかついで山を降りるのです。

 

いいんです、心のどこかでこうなることはわかっていました。ちょっと私も頂上まで登りたかったけど、いいんです。優しいステッフは、一緒についてきてくれました。


お、重い…。しかも坂道が急…。

 

普段、植えたい花を買ってきて場所さえ決めれば、後はリッチが土を掘ってくれる。

 

アイスクリームが食べたいと言えば、そこまで車を走らせて買ってきてくれる。そんな優しいリッチのため、文句は言わず重いオシュをかつぎ急傾斜を降りるのは眩暈がするほど大変でしたが、清清しいものでもありました。

 

こちらは、パパとおじいちゃんと一緒に、自分で頂上まで登ったオリ坊3歳。

 

いまいち表情がハッピーでないのは、強風が怖いから。

 

初めての山登りに成功した小さいオリを、誇りに思いました。

 頂上でのリッチとオリの足。

 

これは600mぐらいの山です。

 

日本の山々からすると、小さな山ですが、イングランドでは高峰ですぞ!

 

 

中腹で一同合流し、一休み。



聞いてはいましたが、山間部はやはりデヴォンより雨が多く、気温も低い。

 

おひさまが出ると22度ぐらい、曇りだと17度ぐらいでした。

 

夕方の通り雨がつくった水たまりで遊ぶ子供達。白い霧が山々をあっという間に、隠してしまいました。

 

美しい景色は刻一刻と姿を変えていきます。

 

 

 

 

翌日はさらに北へ向かい「ダーウェントウォーター湖」へ。


 

手漕ぎボート、リッチと義妹ステッフが漕ぎます。

 

写真は、一生懸命漕いでいるふりをし、わざと水をスプラッシュさせて妹に水を飛ばしているリッチ。

 

ものすごい楽しんでいました。

 

先月サーフィンに行き、海の中で一瞬無くなったと思った矢先に、水面から垂直に飛び出てきたボードでこめかみを激しく打って以来、アウトドアスポーツに対して若干弱気になっていた彼ですが、このボートは私にしがみついているオリの100倍ぐらい楽しんでいました。

 

もうカメラにも水しぶきが!

 

 

 強い風が吹き、ボートが揺れて私が怖がったとき、オリがギュッと私にしがみつきながら「ママ、大丈夫だよ、僕がつかまえてるから。」と言ってくれました。

 

それがこのボートでの、私の一番のスイートな思いです。

 

コテージに戻ってくると、子供達は思い思いに遊び、私達はピムスを飲みながら、ウィンブルドンをテレビ観戦しつつ、夕食のパスタ・ボロネーゼを作りました。

 

オリ&オスカーが寝静まった後は、クリスマスの時のように、リッチと義父&義妹とポーカーやボードゲームで遊びました。

上:おもちゃで一人遊ぶオスカーを眺めて、食後の紅茶をいただきました。

 

後編へ続く。

 

ご覧になってくださり、ありがとうございました。

もしよろしければ、読んでくださった方がいるのか知りたいので、読んだよと一言、コメントを残していただければ幸いです。

(「ホームページ」は記入不要で、「名前」は適当でかまいません。)

いただいたコメントは、こちらで拝見した後に表示されます。


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コメント: 18
  • #18

    ユキ (木曜日, 06 8月 2015 23:24)

    久々にブログを覗いたら更新されていて嬉しかったです!
    お子様達もすっかり大きくなっていて驚きました。
    素敵な風景や写真、ほっこりするエピソード、カワイイお子様達に毎回癒されてます。
    ありがとうございます!
    ぜひいつか訪れたいです。

  • #17

    Hirorich英国スローライフ (金曜日, 24 7月 2015 00:33)

    皆さん、たくさんのコメントをありがとうございます。
    読んでくださっているんだなぁと感動しました。

    おひとりおひとりのコメントに、私のほうこそ癒され、励まされます。
    わんぱくな二人がいるとなかなか自分の時間がとれず、睡眠時間を削っての毎日ですが、こんな素敵な方たちが見て応援してくれてるんだと思うと、どんどん素敵なイギリスの紹介をしてくなります。

    これからもよろしくお願いします。
    ヒロマィ

  • #16

    みやこ (水曜日, 22 7月 2015 08:05)

    すごく素敵なところで羨ましいです。
    Facebookも見ています。
    オリくんもオシュくんもどんどん大きくなって成長がみれて楽しみにしています。
    今回の旅も自然がたくさんで行ってみたい場所になりました!

  • #15

    さやか (火曜日, 21 7月 2015 15:33)

    ヒロマィさんのブログ久しぶりに読めて嬉しいです!今回行かれた場所も綺麗なところですね。ヒロマィさんの写真や文章を見ていると、いつも自然いっぱいの綺麗なところに行きたくなります。
    お忙しいとは思いますが、また続きが読めるのを楽しみにしています!

  • #14

    たみりん (月曜日, 20 7月 2015 23:19)

    ブログ拝見しました。
    本当に素晴らしいところですよね。オリ君、オシュ君の楽しそうな笑顔にも心が癒されます。(オシュ君を担いでの下山、ご苦労様でした!!)
    また色んなエピソードや写真がUPされるのを楽しみにしています。

  • #13

    haru (月曜日, 20 7月 2015 17:38)

    こんにちは。
    毎日FBを楽しませていただいています。
    私はFBをやっていないのですが主人がやっているのでのぞくだけでコメントはできませんが・・・。

    素敵な旅ですね!
    色々な所へ連れて行ってくれるリッチさん、かわいいお子さん達、そして毎回
    溜息が出るイギリスの大自然。
    またイギリスへ行きたいな~。

    話は変わりますが、以前、ヒロマイさんのかわいい作業部屋の壁紙が
    濃いグレーで、いつか私もそんな機会があったら絶対グレーにするんだ!と
    思っていました。
    今回引越しをして寝室の壁紙が選べたので勿論グレーを選びました!
    しかし。
    パンフレットで見たグレーだと思っていた色はこげ茶だったようで、完成した
    寝室を見てがっくりしてしまいました・・・。
    こ、コーヒー色で・・・。
    残念なお知らせでした~。
    では後編を楽しみにしています。

  • #12

    知美 (月曜日, 20 7月 2015 15:59)

    こんにちは。
    ブログ、Facebookともにいつも楽しく拝見させていただいています。
    ブログ等に出てくるお写真が、まるでおとぎ話のような世界で、いつか行けたら、、と思っています。
    ボートでのオリくんの言葉にほっこりしました。
    もう立派な男の子ですね(^O^)

  • #11

    ポン (土曜日, 18 7月 2015 16:22)

    こんにちわ!

    随分と前にもメールをしたことのあるものです。
    毎日のようにブログにお邪魔をしております。
    始めて拝見した頃はオリ坊ちゃんもまだ生まれていなかったのに、今は二人の可愛い坊やが! ほんとに可愛いですね!
    月日の流れは驚きがいっぱいで私も春にお婆ちゃんになりました。
    男の子なので オリ坊やオシュ君のように可愛く元気いっぱいに成長して欲しいものです。 気軽に実家に帰って来れる娘を見ていてヒロマイさんは本当に頑張ってはるなと思っています。
    いつも楽しい心がホッとするブログ、Facebookをありがとうございます。
    Facebookをしていないのでコメントできないのですが、いつもありがとう!と呟いております。
    今回も素敵な旅のお話をお写真をありがとう。
    イギリスのミステリードラマが大好きなので、夢膨らませながらこれからも拝見していきたい。おばちゃんです。

    ご家族皆様が健康で幸せでありますように!



  • #10

    もりながゆうこ (金曜日, 17 7月 2015 22:01)

    Facebookも楽しみにしてますが、こちらも楽しみになんです(*´ω`*)
    自分まで一緒に旅をしているようです!

    余談ですが私も眠い目をこすりながらウィンブルドン見てました。
    場所は違えど同じ月を見上げてるような気持ちになり、嬉しく思いました(笑)
    2年前、7時間並んで会場に入ったんですよー!(笑)

  • #9

    恵美 (木曜日, 16 7月 2015 00:10)

    素敵なブログありがとうございます。
    読んでいてこちらも滞在している気になりました。幸せな時間をありがとうございます(≧∇≦)

  • #8

    Madam M (水曜日, 15 7月 2015 22:01)

    なんて素敵なのでしょう。

    見返したくなるお写真と
    ほんわかするエピソードばかり(^^)

    幼子を持つ同じ母として
    憧れることばかりですおん

  • #7

    まき (水曜日, 15 7月 2015 21:31)

    いつも楽しみにしています。
    日本から離れたところでの生活は、大変な事も多いのかな…とも思いますが、優しいリッチが頼もしいですね。次回も楽しみにしております。

  • #6

    おびいちゃん (水曜日, 15 7月 2015 15:53)

    携帯で、見ましたが、
    帰って、ゆったりPCで楽しみたいと思います

    ブログ、楽しみにしてます

  • #5

    尚美 (水曜日, 15 7月 2015 15:53)

    イギリスの建築も地方によって様々なのですね。
    コテージに滞在するとお料理などは弘美さんやリッチさんがお作りになるのかしら。小さいお子さんのいらっしゃるご家庭はコテージの方が気を遣わなくて過ごしやすいかもしれませんね(*^-^*)。
    湖と山に囲まれた写真からは静けさが伝わって来るようです。なかなか味わえない素敵な夏休みですね

  • #4

    たかだ (水曜日, 15 7月 2015 15:46)

    「ママ、大丈夫だよ、僕がつかまえているから」って
    自分もこわいのに、そんなことを言うオリ坊ちゃんが愛らしいです。
    この前まで赤ちゃんだったのに、子供の成長は早いですね。

    綺麗な写真、本当にどれも映画のようです。
    すてきなブログをありがとうございました。

  • #3

    さえこ (水曜日, 15 7月 2015 15:36)

    最後の写真のオスカーちゃんのムチッとしたあんよが可愛い!
    おじいさまとオスカーちゃんの笑顔の写真に、ほっこりしました。
    羊の赤ちゃん、本当に真っ黒ですね。Σ(゚д゚ )

  • #2

    ゆうこ (水曜日, 15 7月 2015 15:35)

    ステキ!どの写真も映画のワンシーンのようです。
    お子さんたちがのびのびとしている様子に癒されましたー!

  • #1

    あかり (水曜日, 15 7月 2015 15:32)

    早速読ませていただきました!
    とても綺麗な風景ですね。
    湖水地方ってよく名前は聞くものの、どんなものか知らなかったのでとても勉強になりました。
    お子さんたちの写真に癒されます。