お祝い、光こぼれる林檎の木の下で

レストランの裏庭から
レストランの裏庭から

結婚1周年、このブログまだ祝ってます。今回は、ひとつ前の「蜂蜜色の村で結婚記念日」の続編、胸ときめくレストランのお話です。

 

絵本の世界のようなコッツウォルズ地方の村々を散策してきましたが、日もゆっくり傾いてきて午後5時過ぎ。最後の村、レイコックに辿り着きました。

 

この可愛らしい村で、ゆるりと美味しい晩餐といきたいところ。2~30分あれば十分散策できる小さな村、パブやレストランは数軒ありました。

 

中でも際立って古い趣のある入り口、「Sign of The Angel(天使の署名)」という名の看板が出てるB&Bのレストラン。二人して即ここがいい!と決まったのですが…、 予想以上に、とてもとても素敵な場所でした。:))

ディナーは7時からとのこと、あと1時間程あるので中に入って女将さんに相談すると、

 

「じゃあ一番好きなテーブルをゆっくり選んでね、とっておくから。この建物は築500年、2階もあるから見てくるといいわ、なかなか貴重な建物よ。中でもラウンジが素敵なのよ、暖炉に火を焚いておくわね。それから庭でゆっくり飲み物を楽しむのはどう?村を散歩してきてもいいし。」とフレンドリー。

 

じゃあまず、裏庭でゆっくり飲み物をいただきます♥ レストランと厨房は1階、それでも3部屋ほどあって、通り抜けるたび目に入る全てのものが、重厚感のあるアンティークなものばかり。ベストチョイスだねとレストラン選択の成功を二人でニッコリ喜びました。

 

そして古くて重ーい裏口の木製ドアを開けると…なんて素敵なお庭なんでしょう!

洗練されたイングリッシュガーデンとはまた違い、南仏を思わせるラスティックな雰囲気。

 

林檎の木がいっぱいです。その下にずんぐりした質感の木の椅子やテーブル。庭の端のいたるところにはハーブやアスパラガスなど野菜の菜園。

 

壁につたう大輪の白い薔薇。そして、小鳥の歌声の向こうに聞こえてくるのは、水のせせらぎ…庭の奥に小さな小川が流れてるんです!小鳥達が水遊びをしています。

 

お隣さんに通じるミニチュアのような架け橋も趣があり、その水辺にも木の椅子たちが置かれていました。

 

こんなに広くて素敵な庭、どこに座ろうか迷ってしまいます。>.<

幸せいっぱいの白薔薇たち
幸せいっぱいの白薔薇たち

しばらくの間、まるで貸切りのようなこの庭を二人で探検し、

 

ヒロマィの好きなところに座ろうとリッチが言ったときにはちゃんと席決めてたんですよ☆

 

庭の丁度真ん中、元気な林檎の木の下のテーブル!

ここでシャンパンで乾杯☆といきたいところですが、お酒飲めない二人(運転&マタニティ)なので、リッチはホットミルクティーを、私は色んなベリー類をクラッシュしてもらった冷たい生ミックスジュースをいただきました。

 

座って「ふぅ~っ。」っと一息ついて改めて、

私「いっぱい運転してくれてありがとうね、リッチ。」 

彼「ヒロチャンノ タメナラ。」 

私「すごいしあわせな休暇だねぇ。」 

彼「ホントォウ?ヨカッタァ♥」

(ちょっと気持ち悪いですが、これは彼が私の口癖から覚えてしまった日本語) 

私「うん、ありがとう。リッチ大好き!」 

彼「ダイスキ モ。」(これは彼なりの「me too」)

ロマンティックであるべき会話を日本語で始めてしまった私のささやかな後悔、きっと乙女心がわかる読者さんなら感じてくれるはず。

 

まぁいいか…と思いながら日本語を修正してあげ…(「ダイスキmo」は1年前から言ってますが本人が気に入ってる)。いいんです、そんな日本語を話すリッチでも、1年前、結婚したときよりも今もっと、彼に恋しています!

頭の上から、林檎の葉と葉をすり抜けて、木漏れ日がキラキラ、キラキラとこぼれ落ちてきます。光がきらめくと、リッチがまぶしそうに目をまたたいてました。

 

あたたかい紅茶をカップに注いで、ミルクをとくとく…ゆっくり時間が流れます。しばらくすると3人組みのお客さんが新たに庭にやってきました。皆ブロンドヘアの白人、私たちより結構年上で落ち着いているように見えますが、両親と10代前半の男の子…なんでか皆アラビックxインドっぽい民族衣装…しかもやたらかっこいい。

 

すると厨房のドアから大きな犬が2匹、年老いてるのか一匹は少しクセのある歩き方。もう1匹は大きなラブラドールですが私たちのところに来て、変な顔をしてきました。

 

リッチは「ここはAlice in Wonderland(アリスの不思議な世界)か?」と言いました。笑

カップも空になったころ、そろそろ中に入ってテーブルを選ぼうかとリッチ。部屋の奥の角、暖炉の横の窓際の席を選ばせていただきました。

 

そして、女将さんが言ってた「素敵なラウンジ」を見に、今度は2階を探検!

 

どの部屋に通じるドアも階段も古く重く趣があり、心地よく静かにきしむ音が聞こえます。

 

そしてよく見ると、500年の間何度も修復や補修がなされた形跡があり、歴史の重みと人の手の温かみを感じました。こうしてイギリス人達は古いものを大切に使い続けるんだなぁ…。

一階に戻ってもまだ探検してるリッチ。私の席の上のワインラックからお宝ワインを見つけました。

 

これは1995年のシャトーヌフ・デュ・パプ(Châteauneuf-du-Pape)。他にも「おぉー」と、うなるものが数本ありました。

おなかもすいてきただけに、今度は真剣にメニュー決めます。

 

テーブルの上の蝋燭に火が灯され、ホームメイドの焼きたてパンが全てのテーブルにサーブされました。厨房から部屋いっぱい、パンに入った亜麻の種(リンシード)が炒られた香ばしい匂いが立ち込めています。

 

このカーネーションも、庭から摘みたてだとか。シックな色味の部屋にひときわ鮮やかに際立っていました。

 

7時になるころ、続々とイギリス人のミドルエイジから年配のカップルが入ってきて、部屋はいっぱいに…。

このオールドスタイルなパン、出来立てにも関わらず、しかもパンという存在でアンティークに見えてしまいます。釜から出たばかりでまだあったかい。

 

持ってみると結構ずっしり!香ばしい匂いとは裏腹に、なんて密度の高いモチモチパンなんでしょう。手でちぎるとふわぁーっと湯気があがってパン生地が伸びていきます。

 

ローカルの農場から仕入れてるフレッシュバターも濃厚で、もうこれだけで満足なディナー!って言ってしまいそう。:)

リッチのスターター、クルミとスティルトンチーズのパテとセージ&林檎のジェリーです。

 

見えにくいけど、お皿手前右の白っぽいのがパテ、そして右奥の小さな器にジェリー(ジャムのようなもの)が入っています。

 

(この食事には、妊婦さんは食べるべきでないソフト系チーズや甲殻類など出てきますが、今回だけ!普段は気をつけてます!)

お、美味しいーーー…♥

こんがり焼けた全粒紛のトーストに、クリーミーでほどよく塩がきいたパテ、強いくせのあるスティルトンチーズが胡桃のペーストでマイルドになってます。

 

そして新鮮で甘い林檎のジェリーを乗せると3層の美味ハーモニー。 (今解説楽しんでます。)この琥珀色の林檎のジェリーが蝋燭の灯りで一層きれいに見えます。宝石みたい☆

 

クリーミーな青かびチーズとフルーツはやっぱり最高の組み合わせですね♥ リッチのスターターなのに半分食べてしまいました。

私のスターターは、海に囲まれたコーンウォール州から直送されたカニ!のスープ&ガーリッククルトンです。一口食べたら、カニ密度の高い味に驚き!。カニ身もたっぷり、しかも深い器で量も多く…地味に塩分摂り過ぎが心配になって半分食べてもらいました。

 

クルトンのガーリックの香りが食欲をそそります。こんな美味しいスープ、自分でも作れたらいいなぁ。

スターターは他にも、家庭菜園で育ったアスパラガスのバターソテー、スモークしたチキンとメープル漬けベーコンの胡桃ソース和えなどがありました。

 

こちらはメインディッシュのつけ合せ野菜です。新鮮野菜をボイルしたものと、奥にはローストポテトのチーズソースがけと新ジャガを茹でてバターとミントの葉で和えたもの。

 

イギリスの主食は実はパンではなく、ポテトなのです。私たちはあまり食べませんが、どんなレストランにいっても色んな姿で登場してきます。

 

 

 これは私のメインディッシュ。生姜、コリアンダー、チリでマリネしたスコットランド産サーモンのフィレ、グリル焼きです。

 

身の厚いジューシーなサーモンにスパイスがとても効いてて、最後まで飽きずに美味しくいただきました。が…ふぅ、すごいおなかいっぱい。

 

さすがにデザートは無理でしたが、他のテーブルの方達に運ばれてきたプディングを見ると、まぁまぁなんてボリューム!ディナープレートいっぱいのメレンゲ+クロテッドクリームと苺とか、レモンタルトと自家製アイスクリームなど。

リッチのメインディッシュは、ビーフ&キドニープディング(牛肉や仔牛の腎臓などを煮込んだものをプリン型のパイ生地に詰めたもの)です。

 

イギリスの伝統料理のひとつです。とにかく、ビーフ!って感じの味です。 男性には人気ですね。。

「ここ、冬のクリスマスぐらいの時期に来たらすごくいいだろうなぁ、外は雪が降っててガラスが白く曇ってて、暖炉がパチパチいって…。」とリッチ。 

 

想像してみると、本当に心地よい雰囲気のクリスマス休暇が過ごせそうです。B&Bはダブルベッドルームで一泊約22000円ぐらいだそう。4部屋しかないため、早めに予約しないといつもいっぱいとのこと。いつか、今度はベビーも連れて3人で雪の降る夜をここで過ごせるとといいな。

 

夜9時前、お世話になった女将さんや若いウエイターの少年(息子さん?)にお礼を言って、「Sign of The Angel」をあとにしました。大きな夕焼けを車の窓ごしに眺めながら、コッツゥオルズの田舎道を見送ります。高速に乗ったら20分もたたないうちにリッチママの家。

今回ご紹介できなかった、巡った村々の写真。
今回ご紹介できなかった、巡った村々の写真。

結婚1周年をお祝いする4日間の休暇も、もう終盤。

 

翌日リッチママのお手製ブロッコリークリームパスタをいただいてから、デヴォンへ帰るドライブ。

 

車の中でリッチが、結婚して1年、いい奥さんでいてくれてありがとう。1年前より今、日々もっと好きになっていくよ、とちゃんと英語で言ってくれました。:)

 

おわり。

最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

 

 

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コメント: 12
  • #1

    ムラカミ (月曜日, 13 6月 2011 23:54)

    センスがいいのはもちろんのこと、お二人はいい物&場所探しの天才じゃないかといつも思います。

    またはそういうものを逆に惹き付けているのかな?w

  • #2

    トミー (火曜日, 14 6月 2011 00:13)

    相変わらずお出かけしても買い物行っても
    いい物見つけてくるなぁ…と感心しながら、
    料理解説、夢中になって読んでしまった…
    ダイエット中だけどめっちゃ美味しそ~う☆

    ていうか同い年なのにクマ抱いてても
    違和感なくかわいいヒロマィにジェラシー。

  • #3

    Chiho (火曜日, 14 6月 2011 00:14)

    こんなに庭でゆっくりできるレストラン、
    すごく素敵ですね!
    しかも雰囲気すごくいい(>.<)
    壁につたう大きな白薔薇がまるで映画のセットのようですね!

    私もこんなところで特別なお祝いしたいなぁ~。
    年がたつごとにもっと好きになっていけるカップル、
    本当に理想です☆

  • #4

    文香 (火曜日, 14 6月 2011 11:45)

    何だか・・・・

    う~ら~や~ま~し~ぃ~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!

    ただ、ただ、それだけです。もうっ。

  • #5

    りこ (火曜日, 14 6月 2011 14:51)

    リッチさんの日本語がおもしろいけど可愛くて憎めない(笑)。

    こんな素敵な結婚記念日のお話、聞いたことないです。きれいな写真に見入って、うっとりしてしまいました。相変わらずヒロマィさんはいい写真を撮りますねー!

  • #6

    ヒロマィ&リッチ (火曜日, 14 6月 2011 20:39)

    ムラカミさん

    天才はいいすぎですよー!!
    たまたまラッキーでした。
    そんなふうに言ってもらえて
    嬉しい限りですが…(*´▽`*)ノアリガトウ

    ムラカミさんのご紹介される高級レストランたちも
    いつもうわぁーすごいと目を輝かせて見てしまいます!

  • #7

    ヒロマィ&リッチ (火曜日, 14 6月 2011 20:42)

    トミー

    メインディッシュはイギリスの伝統というか
    定番だったけど、家庭菜園の材料とかローカル
    オーガニック素材とか材料がよかったから
    本当美味しく感じたよー!

    やっぱスローフードはいいねぇ。
    クマ、リッチが抱いてもなかなかサマになるよ。^^

  • #8

    ヒロマィ&リッチ (火曜日, 14 6月 2011 20:46)

    Chihoちゃん

    本当にこんな素敵な雰囲気の中、
    ゆーっくり羽を伸ばせるレストランは久しぶりだったよ。^^

    Chihoちゃんもスペシャルなお祝い、
    いい場所見つかるといいね!次は試験合格のお祝いかな?

    私たちもまだ結婚1年、これから長いけど
    年を積み重ねるのと同様、愛情も積み重ねていけたらいいな♪

  • #9

    ヒロマィ&リッチ (火曜日, 14 6月 2011 20:48)

    文香さん

    私は文香さんのこれから始まるミニ雑貨やさんが
    すごくうらやましいよーーーー!

    また近況報告教えてくださいね!!;)

  • #10

    ヒロマィ&リッチ (火曜日, 14 6月 2011 20:52)

    りこさん

    写真のこと、ありがとうございます。
    そんなふうに気に入って見ていただけたら
    ブログ更新甲斐もあって、これからもはりきります!(笑)

    リッチの日本語、イギリスに戻ってからなかなか
    上達しなくなりました。まずノートをとらない!!(≧ヘ≦) ムゥ

  • #11

    boui (水曜日, 15 6月 2011 14:33)

    ずぅーーっと
    ずーーーっと
    ステキにこのまま共に時を経ていってほしいって
    そう思えるお二人です。

    ずっと一緒にいるとキライに思える時もあったり
    するんですが、でもやっぱり
    「この人と一緒になって良かった」って
    思える夫婦でいてくださいね。

    幸せのお裾分けありがとう(*^-^*)

  • #12

    ヒロマィ&リッチ (金曜日, 17 6月 2011 15:47)

    bouiさん

    心に響くすてきなコメント、
    ありがとうございます。(*^-^*)

    ずぅーーっとこのまま一寄り添いあって
    思いやって手をつないでいける夫婦であるよう、
    いい妻になるべく頑張ります☆☆